つみたてNISA・現行NISA・普通口座の比較

2018年1月からスタートする「つみたてNISA」は、積立投資専用の新しいタイプの「NISA(少額投資非課税制度)」です。「NISA」という名前が付いていることからわかるように、従来の「NISA」同様、投資によって得られた運用益はすべて非課税になるというのがメリットです 金融庁より、つみたてNISAの対象となる投資信託が追加発表され、『10月13日時点で114本』が選ばれています(詳細:つみたてNISAで投資できる商品一覧)。事前の情報ではETFも対象商品となっていましたが、現時点では対象商品とはなっていません。しかし金融庁によると、つみたてNISAの対象商品は『今後も増加の見込み。』とありますので、将来的には対象商品にETFも加わってくると思われます。  ・口座開設

投資信託などの運用で利益が出ると、約20%の税金がかかります。(1万円の利益が出たら利益は約8,000円)。その税金が0%になる制度がNISAです。NISA自体は2014年からスタートしていますが、2018年1月より新たに『つみたてNISA(積立NISA)』がスタートします。 つみたてNISAがどのような制度なのか?現行のNISAと比較してどのような違いがあるのか?そのメリットやデメリットについて見てみましょう。

つみたてNISAでは利益が非課税

つみたてNISA 通常の投資
1万円の利益が出たら 受け取れる利益は1万円 (税金が0%) 1万円の利益が出たら 受け取れる利益は約8,000円 (税金が約20%)

つみたてNISAは、積立投資において生まれた利益を、20年という長期にわたって非課税にすることで、安定的な資産形成を支援しようという制度です。普通に投資した場合、生まれた利益の約2割は税金として引かれてしまいます。

つみたてNISA(積立NISA)、現行のNISA、通常の口座の比較

  つみたてNISA 現行NISA 通常の証券口座
年間投資可能額 40万円まで 120万円まで 制限なし
制度の終了年 2038年まで 2023年まで 無期限
非課税運用ができる期間 20年間 5年間(ロールオーバーを 利用して最大10年間) 税制優遇なし
投資できる商品 投資信託・ETF 投資信託・ETF (投資できる商品に条件あり) 株・投資信託・ETF・REIT 株・投資信託・ETF・REIT・債券など
利用可能年齢 20歳以上~ 20歳以上~ 0歳~
開設できる口座数 1人につき1口座(複数の証券口座で開設できません) 1人につき1口座(複数の証券口座で開設できません) 証券会社ごとに開設可
資産の途中引き出し いつでも可能 いつでも可能 いつでも可能

つみたてNISA(積立NISA)のメリットとデメリット

【メリット】 ・つみたてNISAは、現行NISAと比較し、長い期間非課税で運用ができる(20年間) ・非課税投資額が最大800万円まで拡大(現行NISAは最大600万円) 【デメリット】 ・年間に投資できる額は、現行のNISAと比較すると少ない。(トータルではつみたてNISAの方が多い) ・運用できる商品は、長期投資に向いている投資信託に限定される(株や毎月分配型投信などは除外される) 「つみたてNISA」にはデメリットや注意すべき点もあります。積立投資を始めた後で「こんなはずではなかった」とならないように、口座開設の前にメリットとデメリットをきちんと理解しておきましょう。

つみたてNISA(積立NISA)はどんな方におすすめな制度か?

では、つみたてNISAはどんな方に向けた制度なのでしょうか?この制度は投資によって生まれた利益にかかる税金が0%となります。また、投資できる商品はで安定的に資産形成ができる商品に限定されていますので、他の投資方法よりも比較的リスクが小さくなります。つみたてNISAは少額からコツコツと長期で資産形成をしたい方(安定的に資産運用したい方)向けの制度になるのではないかと考えています。

大きなリターンを目指すようなアクティブ投信や株などに投資したいという方は、通常の証券口座や現行のNISAでリスクを取った投資するという選択があると思います。

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